サンプリングをおこなった名古屋近辺では通じても、東京などの田舎に行くと通用しない場合もあるかもしれない点はご了承願いたい。
12-1-1 フィルタについて
フィルタの多くは、積極的な音作りというよりも、「不要な音を消す」という使い方がほとんどで、音作りの面で積極的に活躍するたぐいのものではないけど、(よって単体のエフェクタとしての「フィルタマシン」というのは、音響関係では見たことがない)イコライザ以上にプロの耳の見せ場でもある。
HPF以外の表示はLCFのほかに「HP」「FIL」「/ ̄」などや、減少させはじめる周波数(カットオフ周波数)の表示、例えば「100Hz」や「100」などの表示もある。またHPFは
| その辺にいた音響屋に聞きました。 | |
| Q HPFの事をなんと呼びますか? | |
| ハイパス ローカット |
6名■■■■■■ 5名■■■■■ |
これははっきりと別れたな、要はぢぢいがローカットということが多いのに対して、若人はハイパスということが多いだけだ。(昔の機材は「ローカット」という表示のほうが多かったのだ) |
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| 図12-1-1 ハイパスフィルタの特性 |
フィルタの特性は、カットオフ周波数とスロープ特性によって表されるんだけど、カットオフ周波数=フィルタが効きはじめる周波数、スロープ特性=カットオフ周波数以下をどれくらい小さくするかというものだ。
実はカットオフ周波数は正確にはフィルタが効きはじめる周波数ではなく、-3dBの減衰となる周波数の事を言うのだ。まあただ、機械的に正確に言う必要がない場合は、100Hzから効きはじめるハイパスフィルタと思ってもよい。
スロープ特性はdB/octの単位で表される。これはoct(=オクターブ)だけ周波数が変わる、つまり周波数が半分になると、フィルタはさらにどのくらい効果を現しているかということで、図12-1-1の場合は50Hzで、カットオフ周波数の時よりも-12dBとなっているので、-12dB/octのスロープ特性というわけだ。
理論上、スロープ特性はコンデンサと抵抗だけで出来るフィルタ(一次フィルタと呼ばれる)のスロープ特性、-6dB/octの倍数になるので、-6dB/oct・-12dB/oct・-18dB/oct・-24dB/octとなるにしたがって、急なスロープを持つ、つまり効きのいいフィルタになる。
不要な音を消去するのなら確かにこのスロープ特性は大きい方がよいのだけど、必ずしも効きのいいフィルタが「音楽的」であるとは限らないのと、効きのいいフィルタには位相問題や音質劣化が伴いやすいので、-18dB以上のフィルタは、音を扱う部分ではほとんど使われない。
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| 図12-1-1 フィルタの種類 |